今月もご覧いただきありがとうございます。
早いもので、照明ジャーナルを配信して半年が過ぎました。
「毎月読んでいます」「楽しみしています」というお声に支えられています。
今月は「シーリングライトで癒されるのか」について
私の考えをお伝えしたいと思います。
シーリングライトは悪いもの?
「シーリングライトだから、たごもりさんに怒られそう」
「シーリングライトを見せるのが恥ずかしい」
そんなふうに言われることがあります。
けれど、私は一度も
シーリングライトが“悪い”と言ったことはありません。
もしそう感じているのだとしたら、
それはご自身の中にある小さな違和感なのかもしれません。
実は我が家も、夫と子どもの部屋はシーリングライトです。
積極的におすすめするわけではありませんが、
手頃な価格で部屋全体を効率よく照らすという点では、
とても実用的な照明だと思っています。

安心があるから、癒しが生まれる
2018年の大阪北部地震で、
私は震度6弱の揺れを経験しました。
幸い水道と電気は使えましたが、
ガスは止まりました。
最初は復旧の見込みもわからず
不安しかありません。
自衛隊の入浴支援が始まり、
ガンバ大阪がパナソニックスタジアム吹田の
シャワールームを無料開放してくだっていました。
1週間後に無事復旧しました。
全国のガス会社の方が大阪に来てくだって、
手分けをして一軒一軒、開栓にまわってくださったことは
今も忘れられません。
(ちなみに我が家は東邦ガスさんでした)
蛇口からお湯が出た瞬間、
当たり前だと思っていた日常のありがたさと
ホッとした気持ちに涙が出ました。

これまでの災害では、
電気を使えない生活を余儀なくされた方も
多くいらっしゃいます。
夜、暗くなったらきちんと灯りがつく、
必要な時に、部屋が明るくなるというだけで
人は少し安心できるのだと思います。
まず安心できる環境があってこそ、
暮らしの快適さや癒しは、生まれるのかもしれないと
このとき感じました。
でも、それだけでは少し味気ない
手軽に必要な明るさを得ることができる
シーリングライトの役割は大切です。
ただ、それだけではやっぱり味気ないと思うのです。
せっかく今、穏やかな日常があるのなら、
そこにほんの少し“彩り”を加えてみませんか。
小さなランプをひとつ足すだけで、
空間にやわらかさが生まれ、
ふっと肩の力が抜けるような空気に変わります。
照明の組み合わせは、
料理の味つけや盛りつけに似ています。
同じカレーでも、トッピングや器で印象は変わります。
照明も同じように、
シーリングライト一択ではなく、
そこにテーブルランプやフロアランプを添えてみる。
そのひと工夫で、
暮らしの中に癒しと豊かさがグッと増してきます。

正解はひとつではない
照明に正解はありません。
使いやすさも、心地よさも
好みも、暮らし方も人それぞれです。
明るさを優先したい方もいれば、
落ち着きを大切にしたい方もいらっしいます。
だからこそ私は、
「どの照明が正しいか」ではなく、
「その方にとって心地よいかどうか」を
一番大切にしています。
あなたに合った心地よい空間を
一緒につくっていけたら嬉しいです。




