照明を変えるなんて、少し恥ずかしい。
配置を考え、家具を選ぶ。
好きなものを飾る。
季節のお花を飾ったり、
気に入った食器を揃えたり。
暮らしを楽しむために、少しずつお気に入りを増やしてきたKさん。

初めてお会いしたのは2025年4月の非日常の照明を愛でる会でした。
巡りを整えるセラピストのmimoさんと一緒にご参加くださいました。

その頃Kさんは、家具を新しく揃え、配置を見直し、ちょうど模様替えをされたタイミングでした。
「照明で部屋の印象が変わると聞いたけれど、照明を変えるなんて恥ずかしい・・・。」
と話してくださいました。
恥ずかしいと感じながらも、照明に興味を持ってくださっていることや、
その気持ちを正直に教えてくださったことが、とても嬉しかったことを覚えています。
この日から約1年。
私のインスタや照明ジャーナルを読んでくださり、灯りについて少しずつ知っていく中で、
Kさんは、「我が家の照明も見直してみたい」と思うようになったそうです。
最初は和室やダイニングキッチンのご相談でしたが、
最終的には玄関、廊下、トイレも含めて5か所の照明を整えることになりました。
これまでKさんと一緒に進めてきた、灯りづくりの様子をご紹介します。
(お写真の掲載をご快諾くださり、ありがとうございます。)

最初は和室とダイニングキッチンから始まった照明相談
その後も「非日常の照明を愛でる会」に再度参加してくださったり、
「あかり体験会」にも足を運んでくださったKさん。
イベントの中で、実際に灯りを変えることで空間の雰囲気が変わることを体感していただきました。
その時、和柄のデザインの照明をまったく和の要素がない空間に合わせました。

実は私も、持参した照明の中で「一番合わせるのが難しいかもしれない」と思っていた組み合わせでした。
ところが、実際に置いてみると、照明そのものの魅力が引き立ち、空間全体も思いがけない雰囲気に変化したのです。
Kさんもその変化にとても驚かれ、
「あかりの破壊力に驚きました」
「本当に癒されました」
そんなご感想をくださいました。
最初は「照明を変えるなんて恥ずかしい」と話されていたKさん。
でも、灯りの違いを体験する中で、少しずつ「我が家にも取り入れてみたい」という気持ちに変わっていったそうです。
こうして、まずは気になっていた和室とダイニングキッチンから、ご相談が始まりました。
照明選びは、お部屋を見るだけでは決まりません
私が照明を選ぶ時に何より大切にしていることは、
その場所で誰が、何をして、どんな時間を過ごしているか、過ごしたいかということです。
お部屋の広さや内装を見るだけでは、本当に心地よい灯りは見つかりません。
和室

Kさんのお話を聞くと、和室ではテレビを見たり、ストレッチをしたり、
一日の終わりをゆっくり過ごされていることが分かりました。
和室にはラグやソファがあり、
和室にはラグやソファがあり、和と洋が自然に馴染んだインテリアがとても素敵でした。
一方で、障子や天井の直線的な印象が気になるとのこと。
「和室だから和風の照明」ではなく、Kさんが心地よく過ごせる空間にするには…と、
家具や過ごし方を思い浮かべながら選択肢を広げていきました。
ダイニングキッチン

ダイニングキッチンのお話で印象的だったのは、ご家族との「心地よい明るさの違い」でした。
Kさんが寝る前に、少し灯りを落としてストレッチをされていると、明るい照明がお好きな娘さんが帰宅され、
「何でこんなに暗くしてるの?」と、天井照明をパッと明るくされるのだそうです。
「明るいほうが好きな人」と「少し落ち着いた灯りで過ごしたい人」。
家族でも、心地よい明るさは違います。
調光や調色ができる灯りを選ぶことで、その時の過ごし方に合わせて心地よい明るさに変えることができます。
家族それぞれ好みが違っても、どちらかが我慢するのではなく、みんなが気持ちよく過ごせる空間を作ることができます。
また、ダイニングキッチンは色のバランスも重要でした。
システムキッチンの水色。
グリーンのブラインドと椅子
イエローのクッション。
ウォールナット系の家具。
すでに好きな色がある空間だからこそ、照明のデザインや色選びは慎重に考える必要がありました。
最終的に5か所の照明を見直すことに
訪問ヒアリングの際、「もし交換できるなら、玄関や廊下、トイレも変えたい」というご希望がありました。
そこで、ひとつずつ照明を外して確認。
すべて引掛けシーリング仕様だったため、工事をせずに交換できることがわかりました。
玄関は、靴箱の扉と干渉しないサイズであること。
電球が丸見えになるデザインは避けたいこと。

Kさんの好みや生活動線を一緒に考えながら、候補を選びました。
さらに、実際に取り付けた時のイメージが湧くように、撮影させていただいたお部屋の写真に私が選定したおすすめの照明を合成しています。まずは家具や空間との相性を確認していただけるよう、事前にLINEでお送りしました。
こちらがダイニングキッチンと和室のおすすめ照明合成画像です。
許可をいただき、お送りしたものと同じものになります。


5か所それぞれの照明選び
照明選びでは、最初に決めたものが必ずしも最後の答えになるとは限りません。
お部屋の雰囲気や家具との相性、そこで過ごす時間まで考えながら、「これが一番しっくりくる」と思える灯りを一緒に探していきます。
Kさんの場合は、ショッピング同行は2回となりました。
でも、その迷った時間があったからこそ、Kさんにとって、一番しっくりくる空間にたどり着くことができたと思っています。
和室・ダイニングキッチン
和室はテレビを見たり、ストレッチをしたり、一日の終わりにゆっくり過ごす場所。
最初、和室には、障子の直線的な印象を和らげるため、少し重厚感のあるブラックのシーリングライトを選んでいました。
一方、ダイニングキッチンは「明るめが好きな娘さん」と「落ち着いた灯りが好きなKさん」のどちらも我慢しないよう、明るさや光の色を調整できる照明を探していました。
ただ、1回目のショッピング同行では、なかなか「これ!」というものに出会えず……。
その後、Kさんご自身で別のお店へ足を運ばれ、ダイニングキッチンの候補に「シャンデリア」を見つけられたとお知らせくださいました。
その写真を見たとき、「このシャンデリア、和室に合いそう!」と思いました。

Kさんはレトロ建築巡りがお好きです。ダイニングテーブルに座るたびに、和室のシャンデリアがふっと目に入る。
そんな好きな景色を毎日の暮らしの中で楽しめたら素敵だろうなと思ったのです。
2回目のショッピング同行では、さらにショールームやヴィンテージ照明のお店も巡り、実際にいろいろな照明を見ながら検討しました。
デザインは素敵でもサイズが合わなかったり、引掛けシーリングが見えてしまう心配があったりと、実際に見てみることで分かることもたくさんありました。
そこで、
- 和室にシャンデリアを設置した場合
- 最初に選んだブラックのシーリングライトをダイニングに設置した場合
この組み合わせのイメージ画像を作成し、2回目のショッピング同行の際にご提案しました。


画像を見たKさんもその景色をとても気に入ってくださり、この「和室×シャンデリア」の組み合わせに決定しました!
この時、改めて感じたのは、照明は単体で選ぶものではないということです。
家具との組み合わせ
部屋と部屋とのつながり
その場所で過ごす時間や視線
そこまで考えて選ぶことで、「やっぱり、これでよかった」と心から納得できる空間になるのだと実感しました。
玄関・廊下 ・トイレ
玄関と廊下は、毎日必ず通る場所です。
最初のショッピング同行では、同じシリーズでデザイン違いの照明を選ばれていました。

ところが、1つの商品が在庫切れで、一度保留にして考えることに。
その後、デザイン違いは諦めて、同じデザインで揃える方向でネット注文を検討していたところ、Kさんが別のデザインを見つけられました。
「ドンピシャです!」とメッセージをくださり、そちらに決まりました。
照明選びでは、最初の候補に無理に合わせる必要はありません。
暮らしの中で毎日長い間使うものだからこそ、「好き」と感じる気持ちは大切にしています。
トイレは、家の中では小さな空間です。
でも、照明によって雰囲気を変えやすい場所でもあります。
ショッピング同行の際、Kさんが目に留められたのは、カットガラスのシーリングライト。
電球がすっぽり隠れるデザインで、光がやわらかく広がります。
小さな空間だけど、毎日使うたびに少し気分が上がる。
そんな灯りになりました。
トイレは滞在時間は短い場所ですが、一日に何度も使う場所です。
小さな空間だからこそ、お気に入りの灯りがあるだけで、暮らしの満足度は意外と変わります。
灯りがともった瞬間、家が変わる
いよいよ設置の日。
玄関からひとつずつ、新しい照明へ交換していきます。


放している靴箱の扉に当たらないよう、ペンダントライトの長さを調整したり、
もともとついていた天井のフックが劣化して、今にも抜けそうになっていたので持参していたフックへ交換しました。


廊下はドアを空けたときにぶつからないよう、ペンダントライトのコードをできるだけ短く調整。


実際に設置してみると、
「あと数センチ短い方がきれいに見える」
「家具とのバランスはもう少し上の方がいいかも」
と、その場で微調整を繰り返していきます。


写真だけでは分からない、細かい部分まで確認できるのも、設置までお手伝いする理由のひとつです。
トイレはこちらです。


玄関、廊下、トイレと
ひとつひとつお気に入りの照明へ変わっていきます。
最後はメインのダイニングキッチンと和室の照明。
こちらはサイズも大きく重さもあるため
Kさんに少しお手伝いいただきながら、無事に取り付けることができました。




照明の取り付けは、スイッチを切った状態で進めます。
だからこそ、本当の変化が分かるのは、最後にスイッチを入れる瞬間です。
パチっとスイッチを入れるたび、「わぁ、素敵!」と笑顔になるKさん。
その瞬間に立ち会えることが、この仕事をしていて一番うれしい時間です。
ダイニングキッチン


和室


後日、Kさんから嬉しいメッセージをいただきました。
明るい灯りがお好きだった娘さんも、新しくなったお部屋を見て
「すごく雰囲気がいい~」
と、とても喜んでくださったそうです。
そして今では、娘さんが帰宅されても、以前のようにパッと明るい灯りに切り替えるのではなく、Kさんが心地よいと感じる灯りの中で、一緒に過ごされているそうです。
「家族それぞれ心地よい明るさは違っても、灯りの工夫ひとつで、我慢することなく、みんなが気持ちよく過ごせるようになる」
これまでもお伝えしてきたことではありますが、
Kさんの暮らしの変化を通して、私自身あらためてそのことを確信する出来事となりました。
「今さら」ではなく、「今だから」できること。
家づくりやインテリアでは、
家具やカーテンはこだわるけれど、
照明にはこだわりがなく、最初から付いていたものや、
「明るければいい」と選んだものをそのまま使っている方が少なくありません。
本音を言えば、家づくりやリフォーム、模様替えのタイミングで、家具やカーテンと一緒に照明も考えられると、選べるデザインや取り付け方法の自由度はぐっと広がります。 (施工上、できないということが減ります)
でも、だからといって「もう遅い」ということはありません。
今回のように、引掛けシーリング仕様の照明であれば、特別な工事をしなくても交換できるケースはたくさんあります。
照明は、後からでも暮らしの印象を大きく変えられる数少ないインテリアのひとつです。
すべての設置が終わり、和室のソファに座ってシャンデリアを眺めながら、Kさんが
「もっと早くお願いすればよかったです。」
と話してくださいました。
その言葉はとても嬉しかったです。
でも私は、このタイミングだったからこそ、Kさんにぴったりの灯りに出会えたのだとも感じていました。

暮らしを変えるのに、遅すぎることはありません。
「我が家のあかり、ちょっと見直してみようかな」
そう思われたら、お気軽にご相談ください。
暮らし方や「好き」をお伺いしながら、住まいに合う灯りを一緒に考えます。
「我が家も変えてみたい」と思ったら。
今回のKさんのように、
「照明を変えてみたいけれど、何を選べばいいか分からない。」
「部屋全体のバランスを見ながら、一緒に考えてほしい。」
そんな方のために、お部屋の雰囲気や暮らし方、ご家族の過ごし方まで伺いながら、その住まいに合う灯りをご提案しています。
Kさんの場合は5カ所でしたが、ご相談は1か所からでも大丈夫です。
「照明を変えたいけれど、1人では不安」というかたがほとんどです。
関西圏(大阪近郊)の方には、ご自宅へ伺っての照明コーディネートやショッピング同行、設置までサポートしています。

オンライン相談も承っています。
関西圏(大阪近郊)以外にお住いの方には
オンライン相談がおすすめです。

実物を見ながら選びたい方や失敗したくない方は
ショッピング同行がおすすめです。
また、「大阪へ行く予定があるので、そのタイミングでショッピング同行をお願いしたい」というご相談も歓迎です。

交通費をご負担いただける場合は、遠方への出張にもできる限り対応していますので、お気軽にご相談ください。
「我が家の灯りも見直してみたい。」
そう思われたら、まずは30分無料相談へ。
お申し込みはこちらから。