惜しい照明の共通点 vol.11(2025.11)

灯りを楽しむのに、ぴったりの季節になりました。

照明を新しくすると、
「素敵になった!」と心が弾みます。

けれど実際に暮らしの中で使い始めてみると、

・光が目に入ってまぶしい
・思っていた雰囲気と少し違う

そんな“惜しい”瞬間に気づくことがあります。

その原因は、
デザインではないかもしれません。

目次

プロが注目するのは、デザインよりも細部

照明選びというと、
多くの方がまず「デザイン」や「明るさ」にばかり
目が向いてしまいます。

もちろん大切なポイントです。

けれど本当に空間の完成度を左右するのは、

  • 取付け位置
  • 高さ
  • 電球
  • コードやカバーの素材や色
  • 光の広がり方
  • どんな影をつくるか 

こうした細部です。

照明は、
単体で見るものではなく、
空間の中で見るもの。

ここに視点が向いていないと、
「なんとなく違う」という違和感が生まれます。


意外と見落とされる「引掛シーリングカバー」

ペンダントライトを選ぶとき、
意外と見落とされがちなのが
天井の配線部分を隠す
「引掛シーリングカバー(赤丸の部分)」です。

照明本体が同じでも、

  • カバーの有無
  • 素材(プラスチック・金属など)
  • 色(白・黒・シルバーなど)

これだけで、空間の印象は大きく変わります。

コードの色や素材も、
空間の線の印象を決める要素です。


細部の統一が、洗練をつくる

私自身、家づくりの際に
シルバーをアクセントカラーにしました。

ドアノブ
カーテンレール
テーブルの脚

そして照明の引掛シーリングカバーもシルバーに。
コードは白や黒ではなく、ワイヤータイプを選びました。

こうした細部の統一が、
空間全体の洗練された印象につながっています。

照明単体では素敵でも、
空間全体で見たときに違和感があるのは、
この統一感が不足していることが多いのです。


ブラケットライトは「高さ」が命

憧れている方が多いブラケットライト(壁付照明)。

実は商品選びと同じくらい重要なのが、
取付け位置です。

ほんの数センチの違いで、
光の広がり方や部屋の印象が大きく変わります。

例えば、

● 高すぎる場合
天井ばかりが明るくなり、
壁や床に光が届かず、どこか落ち着かない印象に。

● 少し低めに設置した場合
壁や床にやわらかな光が広がり、
温もりのある雰囲気が生まれます。

天井高240cmの場合、
床から160~180cm前後がひとつの目安。

立っても座ってもまぶしくなく、
光が上下に美しく広がる高さです。


“ちょっと惜しい”から“大満足”へ

照明は、

  • デザイン
  • 高さ
  • 距離
  • 角度
  • 光の色
  • 明るさ
  • 素材

これらすべてが重なって、
はじめて空間の心地よさが完成します。

同じ照明でも、
取付け位置ひとつで印象はまったく変わります。

そこが照明の面白さであり、
同時に難しさでもあります。

だからこそ、
細部まで丁寧に見ること。

これは家づくりやリフォームに限らず
どんな照明を買うときにも当てはまることです。

照明の細やかな部分まで丁寧に確認することで
「ちょっと惜しい」から「大満足」へと変わる瞬間を生み出します。

私は、
照明そのものだけでなく、
その灯りがつくる空間の完成までを見据えて
ご提案できる存在でありたいと思っています。

そして、提案して終わりではなく、完成を見届けたいです。

もし今、
「しっくりこない」と感じている照明があれば、
ぜひ一度、ご相談ください。

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