灯りを楽しむのに、ぴったりの季節になりました。
照明を新しくすると、
「素敵になった!」と心が弾みます。
けれど実際に暮らしの中で使い始めてみると、
・光が目に入ってまぶしい
・思っていた雰囲気と少し違う
そんな“惜しい”瞬間に気づくことがあります。
その原因は、
デザインではないかもしれません。
プロが注目するのは、デザインよりも細部
照明選びというと、
多くの方がまず「デザイン」や「明るさ」にばかり
目が向いてしまいます。
もちろん大切なポイントです。
けれど本当に空間の完成度を左右するのは、
- 取付け位置
- 高さ
- 電球
- コードやカバーの素材や色
- 光の広がり方
- どんな影をつくるか
こうした細部です。
照明は、
単体で見るものではなく、
空間の中で見るもの。
ここに視点が向いていないと、
「なんとなく違う」という違和感が生まれます。
意外と見落とされる「引掛シーリングカバー」
ペンダントライトを選ぶとき、
意外と見落とされがちなのが
天井の配線部分を隠す
「引掛シーリングカバー(赤丸の部分)」です。

照明本体が同じでも、
- カバーの有無
- 素材(プラスチック・金属など)
- 色(白・黒・シルバーなど)
これだけで、空間の印象は大きく変わります。
コードの色や素材も、
空間の線の印象を決める要素です。
細部の統一が、洗練をつくる
私自身、家づくりの際に
シルバーをアクセントカラーにしました。
ドアノブ
カーテンレール
テーブルの脚
そして照明の引掛シーリングカバーもシルバーに。
コードは白や黒ではなく、ワイヤータイプを選びました。

こうした細部の統一が、
空間全体の洗練された印象につながっています。
照明単体では素敵でも、
空間全体で見たときに違和感があるのは、
この統一感が不足していることが多いのです。
ブラケットライトは「高さ」が命
憧れている方が多いブラケットライト(壁付照明)。
実は商品選びと同じくらい重要なのが、
取付け位置です。
ほんの数センチの違いで、
光の広がり方や部屋の印象が大きく変わります。
例えば、
● 高すぎる場合
天井ばかりが明るくなり、
壁や床に光が届かず、どこか落ち着かない印象に。
● 少し低めに設置した場合
壁や床にやわらかな光が広がり、
温もりのある雰囲気が生まれます。
天井高240cmの場合、
床から160~180cm前後がひとつの目安。
立っても座ってもまぶしくなく、
光が上下に美しく広がる高さです。

“ちょっと惜しい”から“大満足”へ
照明は、
- デザイン
- 高さ
- 距離
- 角度
- 光の色
- 明るさ
- 素材
- 影
これらすべてが重なって、
はじめて空間の心地よさが完成します。
同じ照明でも、
取付け位置ひとつで印象はまったく変わります。
そこが照明の面白さであり、
同時に難しさでもあります。
だからこそ、
細部まで丁寧に見ること。
これは家づくりやリフォームに限らず
どんな照明を買うときにも当てはまることです。
照明の細やかな部分まで丁寧に確認することで
「ちょっと惜しい」から「大満足」へと変わる瞬間を生み出します。
私は、
照明そのものだけでなく、
その灯りがつくる空間の完成までを見据えて
ご提案できる存在でありたいと思っています。
そして、提案して終わりではなく、完成を見届けたいです。
もし今、
「しっくりこない」と感じている照明があれば、
ぜひ一度、ご相談ください。


